09月22日 5時30分、たった5時間余りの滞在でゴルムド発。
ゴルムドは砂漠の中に突然ある街で、道路はやたら広く、電飾
が派手な街であった。ラスベガスを目指しているのか?
青蔵鉄道がラサまで開通する前は外国人旅行者は必ずこの
街に寄らなければならなかったが、現在では西寧から乗ってし
まうため通過されてしまうらしい。
ゴルムド駅にて。中央政府高官が乗るとかで出発が1時間早ま
り、6時25分発になった。
最初はまだ先頭車がない。
先頭車が近づいてくる。
そして連結。 いかにも大陸を走る列車だ。
アムトラックにも似ているかも。
政府高官に「軟臥」は買い占められてしまったため、次によい席
である「硬臥」。それでも結構快適。
同行の中国通にいわせると、こんな快適な硬臥は中国では
珍しいらしい。
「OXYGEN SUPPLY」も完備。
ここに配られたチューブをつないで鼻から吸うのだが、
勢いが強すぎて鼻の粘膜が痛くなる感じである。
走りだしてから、夜明けを迎える。 最初はゴルムド河に沿って進む。
左手前方には崑崙山脈が見えてくる。
玉珠峰駅付近。
駅は通過してしまう。
崑崙山氷河 通路は日本人、漢族、チベット族でいっぱい。
みんな外の風景にくぎ付けである。
周りは永久凍土である。 永久凍土の上に堤を築いてレールが敷いてあるのだが、
いつか温暖化で融けてしまうのはないかとちょっと不安だ。
凍っている。
ずっと青蔵公路に沿っている。 乗務員の荷物は客室のベッドの下にある。
地層が縦になっている。 チベット高原は意外と湖が多い。 沱沱河(トトフ)
羊たち タングラ兵場 軍の駐屯地だけがある
青蔵公路を軍のトラックがラサに向かって続いていく ヤクたち
列車は青蔵鉄道のハイライト、唐古拉峠(タングラ峠)へ
向かっていく
そして標高5077m
世界鉄道最高地点である。
昼食は食堂車で
食堂車にもタンカ(仏画)がある カシオ・プロトレックも大活躍。
思えば国内では表示できない標高だ。
アムド(安多)駅で時間も停車。
これで1時間早く出発したのもチャラになる。
どの駅でも駅員意外に軍人もいる。
軍人は撮影禁止。銃口が大きい銃を構えている。
チベット高原を流れる大河 右手に湿地帯、そして湖が見えてくる ツォナ湖(錯多湖)である。
標高4650mにある淡水湖 そしてチベット族にとっては聖なる湖
青蔵公路は今度はトラックで大渋滞。
ラサまで連なっているのだろうか?
昨日の西寧〜ゴルムド間でもそうだったが、携帯電話が圏外
にならない。砂漠の中、荒野の中でも携帯アンテナがずっと
立っているのだ。(この写真は携帯アンテナではありません。)
ナクチュ駅(那曲駅)でやっと5分だけ降車できる。 たまにチベット族を見かける
夕食も食堂車で 夕日に輝く河 ダムシュン(当雄)の街
曇っていて諦めていたニンチェンタンラ山脈だろうか チベット高原に日が暮れていく 列車内に痰を吐いてはいけません
21時30分、ラサ駅着 空港のように広い駅である。
ここはプラットホーム
こんなにも人が乗っていたのかというくらい降車客がいる。
ゴルムド〜ラサ、1142km、15時間の列車の旅であった。

2009.09.22 チベット旅行(3) ゴルムド(格尓木)〜ラサ(拉薩) 青蔵鉄道の旅

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