09月21日 6時、夜明け前に西寧をバスで出発。
西寧から青蔵鉄道は出ているのだが、西寧からゴルムド間は
夜中に通過してしまうのでこのツアーでは敢えてこの区間を
バスで走るのである。
西寧を出発してから2時間。トイレに行きたいのを我慢していると
ようやく最初の目的地日月峠が見えてくる。
ここは、吐蕃(チベット)に唐から嫁いだ文成公主が唐を振り返
った場所だということである。
「日」と「月」である丘の上には祠があり、タルチョがはためく。
この峠の標高は3510m。まだまだ体験したことのある高度だ。
日月峠からの眺め。
左下に見える白い像は文成公主の像。タルチョがたくさんはためいている。想像していたチベットの風景に近づいてきた。
日月峠から少し進んだ街中にも文成公主の像がある。
かなり人気があるらしい。
ヤギの群れ。
なんだか去年行ったインドのデカン高原を思い出す。
今度はシルクロードやモンゴルにも行ってみたい。 馬の群れの向こうに見えてきたのが、青海湖。
モンゴル語では「ココノール」である。
安全運転をしないとこうなってしまうらしい。
「珍惜生命安全行車」
いよいよ青海湖である。中央奥にあるのは馬の像。
「馬」は中国ではツーリズムの象徴だということだ。

湖畔までは電気自動車で向かう。
湖畔ではチベット族がヤクを洗っている。
このヤクと記念撮影をすると金を請求されるらしい。
青海湖をクルージング。
風は思ったよりも寒くない。のは、ダウンを着ているからだ。
この施設で過去に魚雷実験をしていたらしい。
この美しい湖にも魚雷が沈んでいるのか。
戦争とはつくづくくだらないものだ。
一緒に撮らないなら無料かなと思いこっそりヤクを撮影。
白いパオ(ゲル)は本来は未婚の女性だけのものだが、最近は
白いパオに家族で暮らしている場合もあるらしい。
レンガ造りの建物はチベット族の移動式ではない住居。
このツアーでは、本当に住んでいる住居に、突然交渉して見学
させてくれた。
ダライ・ラマの写真も飾ってある。中国国内では本当はダライ
・ラマを祀ることは禁止されているそうだ。
奥の丸いものは日光を反射させてお湯を沸かす道具で、
手前にはチーズが干してある。突然の訪問でも暖かく迎えて
くれ本当に「トゥジェチェ」であった。
左手にはまだまだ青海湖が続く。
乾燥した荒野が続く。ステップ気候かもうすでに砂漠気候か? 小さく羊の群れ。 だんだん高度が上がってくる。
そして到着したのが橡皮峠。3817m。
いよいよ見体験の高度だ。ツアー参加者の内1人は高山病っ
ぽくなってしまったらしい。
そして峠なのでタルチョがはためく。
この自然崇拝がすごく共感できる。
峠を過ぎると左手に川が。
家はたまに山裾にある程度である。 この感じが典型的なステップ気候(BS)なのだろうなと思う。 チャカ塩湖の近くの地元の店で食べた蘭州ラーメンは5元。
麺は乳麺を太くした感じでそんなに辛くなくおいしかった。
トラックの荷台に積まれている羊たちは食材だろうか? そしていよいよチャカ塩湖。この塩湖は、西寧からゴルムドを
バスで走らなければ寄れないのだ。
ものすごくまぶしいが、気温は低い。
ダウンジャケットを持ってきてよかった。
この塩湖では塩を採取している会社がトロッコを走らせている
。そのガタガタ揺れるトロッコに乗って湖の真ん中付近まで走
る。
浅い水底では塩が結晶化している。 こんな風に塩た溜まっていますよと製塩会社の人がすくって
みせてくれる。試しにやってみるとかなり難しい。
小石の回りにも塩が。 毎日このトロッコに乗って塩を採取している生活を想像してみ
る。なんだか不思議な風景だ。
二つ瘤ラクダ
ツァイダム盆地に向かって一度崑崙山脈の東端の山襞に
入り込んでいく。
都蘭の街並み。インドでも見たようなアメリカ西部でもみたよう
な、そんな感じの街並み。
木のない山は谷のえぐれかたが違う。 香日徳で夕食。食前にブドウが出て、中央アジアだなぁと思う
。でもメインは中華料理。
ツァイダム盆地で日が暮れる。ツァイダム盆地では地平線ま
で満天の星空だった。地球は宇宙の中で孤独ではないのだな
と思う。そしてゴルムドについたのは0時頃。18時間のバスの
旅であった。

2009.09.21 チベット旅行(2) 西寧〜ゴルムド(格尓木)

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