09月19日 まずは成田から北京へ。
新型インフルエンザ感染を恐れて外出を控えてきたが
やっとこの日を迎えることができた。
富士山に見送られしばし日本ともお別れ。
巨大な北京首都空港にて、中国国内線、西寧行きへ乗り換え。
北京空港は第3ターミナルまであり中をモノレールで移動する。
青海省の省都、西寧は思ったよりも大都会で、
泊まったホテルも23階建て。
チベット文化圏に入ったがまだその実感がない。
09月20日 ホテルの窓から
すぐ前が西寧の中心の広場になっている。
西寧郊外の湟中県へ。 ちなみに中国の「県」は市よりも小さく
日本でいう「町」にあたるらしい。
この「塔尓寺蔵医院」はタール寺のチベット族病院ということで
チベット族しかかかれない病院だということである。
そしてタール寺(塔尓寺)へ。
チベット語では「クンブム」。チベット仏教ゲルク派の六大寺の
一つである。
八仏塔 釈迦の八大功徳を表している。
「八」は中国では一番縁起のいい数字らしい。

2008年8月8日にオリンピックができて中国は幸運である。
タール寺境内には小さな寺がたくさんあって一つ一つ見学する。
なんだか京都の大徳寺のようだ。門をくぐると撮影禁止。
なかにはバターが塗られた岩があってコインが貼り付くとそこ
に「神様」がいるということになるらしい。寺に神様というところ
が神仏習合の日本と同じ匂いがして親近感を感じる。
チベット仏教のお坊さんがぞろぞろ歩いているとやっとチベッ
トに来たという気がする。
お坊さんは意外と気さくでカメラを向ける観光客に笑いかけて
くれる人もいる。
「酥油花院」。
「酥油」はバター。バターで作った仏像や花が飾られている。
バター細工が祀られている建物。
バター細工は毎年作り直すということだが、それでも冷蔵ケー
スのようなものに入っている。温暖化の影響か?
中国の無形文化財のような表示が掲げてあった。
境内には「タルチョ」が。
参拝者が奉納するもので日本のしめ縄みたいなものか。
神聖な山や峠にも捧げるとのことだ。
西寧市に戻り、中国蔵医葯博物館へ。
巨大なしかも新しい建物だ。
入口を入ったロビーに飾られている巨大タンカ(仏画)は
新しいもので撮影OK。
色鮮やかである。
2Fには新しく作った618mの長大なタンカぐるぐると展示されて
いる。途中まではチベットの歴史が描いてあるがそのうち仏像
や鳥葬の場面やチベットの寺院の絵になり、頭がぐるぐるする。
青海省博物館はこの日停電が発生したとかで見学不可。 その代わりに「東関清真大寺」へ。
「清真」とはイスラムという意味らしい。
イスラム族(回族)は特徴的な帽子を被っている。
門をくぐるとモスク特有のドームが。
いよいよ西域に来たなぁと思う。
ホテル横の百貨店にも行ってみる。
登山用具などは日本よりも高く、けっこう物価は高い。
百貨店横には水井巷市場。
ちょっとこじんまりした市場である。

2009.09.19-20 チベット旅行(1) 成田〜北京〜西寧

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